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グーグルに学んで、何か得るものがありましたか?

世界最高の職場を設計した男 

 グーグルの人事トップが、採用、育成、評価のすべてを書いた

 電車の中吊りを見て「そういえば買ってたな、この本」と思い出した。

『WORK RULES ワーク・ルールズ』という本。

で、とてつもない徒労感に襲われた。

グーグルの人事を学んで何か得るものはあるのだろうか?

そもそも世界有数の人材が集まるグーグルと日本の中小企業、それも10人以下の小さな会社という超零細企業。組織も人材も違いすぎる。

アマゾンやらグーグルやら、日本ならユニクロあたりの企業本を読んでも、土台の人材の質が違いすぎて話にならない。例えるなら、こっちはリアカーで商売しているのに、ジャンボジェットについて学ぶようなものだろうか。

本を読む前に「課題」を明確にする

たくさん本を捨てたこともあって(そのほとんどは読んでいない…)、本をむやみに買うのはやめようと思った。

少なくとも、明確な課題・疑問があって「それ」を解決するためという目的なく本を読むのはやめようと思った。

例えば、この「ワーク・ルールズ」。
目次さえまだ見ていないが、わたしに何か有益な情報を与えてくれるだろうか? 芸能人のお宅訪問でワインセラーやシャンデリアを見終わったあとのような、「はぁ、すてき」「でも、わたしには関係ない」という気分にならないだろうか?

10人以下の小さな会社の課題(例えば人材)は明確

・そもそも応募が少ない
・あっても、他の企業に落ちたような「ワケあり」人材
・万が一、入社しても「あれ?なんかこの人違う…」
・すぐ休む、すぐやめる
就業規則や人事評価を整備しようにも、ノウハウもお金も時間もない…

そんなところだろうか。

そもそも「@←半角」と「@←全角」の違いに気づかず、「メールが届かない」と言うレベルの人材を使っていかなければならないのだ。

評価面談をすれば、同僚に対する不満や愚痴を聞くのが仕事になるのが、小さな会社の社長の仕事なのだ。

そもそも「切れないハサミ」で紙を切るようなこと

反感を招きそうで、書くのも怖いのだが、おそらく「ワーク・ルールズ」は「ハサミの上手な使い方」の本だと思う。それも「よく切れるハサミ」のさらなる有益な使い方。一方、小さな会社は「このハサミ切れなくない?」というハサミでどうやって紙を切っていくのか、という葛藤の日々なのだ。

ハサミとはもちろん人材のことだ。

そういう経験を日々していると、ロボットやらパソコンに仕事を任せたくなる気持ちもわかる。大企業の仕事がそうであるように、仕事を細分化し、個々人の裁量を減らし、「言われたとおり、これだけやっといて!」という歯車のような仕事の仕組みにしたくなるのもわかる。

それに「何も考えなくていい仕事の方がラク」という人間もいるから、それはそれでいいのかもしれない。 

 

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